鳥のさえずり、狼の遠吠え、蛍の瞬き、現実の世界では様々な生命体が、それぞれの方法で周囲の状況を知覚し、音や光のメッセージをやりとりして行動しています。個々の行動パターンはシンプルであっても、複数の個体がそこに存在することで、多様な音や光の重なり合いや、動きの連鎖が生まれます。
Robotopeは、このような生息空間の在り方にヒントを得て作られた、ロボット(robot)の生息空間(biotope)です。自律的に行動するロボットたちの音や光、動きの連鎖は、ときには美しい映像として、ときには一種の音楽として私たちの目や耳を楽しませるでしょう。
Robotope の仕組み
それぞれのロボットは、固有の色属性(RGBの三色)を持っており、
その色の強さによって、お互いの距離が近いのか、遠いのかを識別します。
※鑑賞者もライトなどでロボットの行動に関与できます。
緑 : 植物
移動しない。
→上から強い光を浴びたとき : 光合成をし、ランプが1つ点灯する。
→草食動物が近づいてきたとき : 捕食され、ランプが1つ消える。
青 : 草食動物
光の強い方向へ向かって移動する。
→植物に近づいたとき : 植物を食べることにより、ランプが1つ点灯する。
→他の草食動物と出会ったとき : 挨拶をする。
→肉食動物が近づいてきたとき : 捕食され、ランプが1つ消える。
赤 : 肉食動物
光の強い方向へ向かって移動する。
→植物に近づいたとき : 食中毒を起こし、ランプが1つ消える。
→草食動物に近づいたとき : 草食動物を食べることにより、ランプが1つ点灯する。
→他の肉食動物と出会ったとき : 挨拶をする。